神戸大学校友会デトロイト支部からのご報告

日時:2023年10月8日(日)
場所:Granite City Food & Brewery restaurant, Northville, Michigan

 2020年の3月まで当地に駐在されていた伊吹正紀氏(1986工学部院卒)が米国・メキシコへの出張業務で当地を訪問された初日に夕食会を持ちました。過去3年半を日本で過ごされた氏を交えて、多くの話題が飛び交い、最新の日本の社会情勢を学べる絶好の機会でした。話題の一部は以下の通りです。
 来年の米国大統領選挙の候補者の年齢が高いが、高齢化の進む日本社会でもLeadershipに老害が見られる。
 終身雇用制度は、生産性を上げるためのアイディアを出せない、出さないなど、日本企業文化の陋習である。
 コロナ規制が完全になくなった日本と異なり、米国の(子)会社では浸透した在宅勤務制度に加えて、単身赴任や終身雇用などの日本文化が、生産性を上げにくい環境を作っている。
 日本では女性の登用が進まないが、業務範囲が広がる道が開けている総合職と地域限定型の一般職とで、一般職を選ぶ女性が多いことなど、日本文化そのものに起因している。
 日本で活躍されている法学部卒の映画監督安田真奈氏が先週CaliforniaのHollywoodを訪問されていて、米国の映画界でも脚光を浴びそう。
 インドネシアが首都をJakartaからKalimantan島の新都市に移すことについて、人口密集による交通渋滞が悪化の一途を辿るばかりであることが理由として挙げられている。メルセデスやBMWに乗っていてもインフラが整っていないとその性能は発揮できない。ドイツ車はautobahnで240km/hを出してもまったく揺れず、驚くほど安定しているが、制限速度がせいぜい120km/hの米国やそれにも及ばない日本では、ドイツ車と非ドイツ車との間で走行感に大して差が出ない。潜在能力を伸ばしたり、性能を十二分に発揮するには、インフラの整った環境に出ないといけないというのは、車だけでなく、人間も同じ。
 Detroitでは、翌週末に国際マラソン参加予定の会員もいて、年齢別の入賞が期待できるのではとのこと。
 卒業生・現役生を問わず、ミシガン州を訪問される機会があれば歓待いたしますので、ぜひ、ご連絡ください。

参加者:
宮脇 佑輔(2010工学)
Hamed Torjani(2003院・工学)
瀬川 恵(1992教育)
伊吹 正紀(1986院・工学)
山田 守(1982経営)