神戸大学は「知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点」として進化・発展し続けることを長期ビジョンに掲げて、教育、研究、社会貢献などに取り組んでいます。これらの取組の効率化と質の向上のためには、デジタルトランスフォーメーション(DX)が必要不可欠です。DX・情報統括本部は、情報システム基盤等の継続的な整備と安定的な管理運用を行いながらDXを推進することを通じて、神戸大学の長期ビジョンの実現に貢献していきます。
DX・情報統括本部では、神戸大学らしいDXを積極的に推進していきます。教育、研究、管理運営のいずれも教員だけ、職員だけで行うことはできません。まず、これまで同様に教職協働体制を大切にします。そして、情報システム基盤等を支える側(情報基盤センター)とDXを推進する側(DX推進部門)との連携を密にしていきます。その結果として、DXのためのDXではなく、デジタル技術(D)を用いたトランスフォーメーション(X)によって、ゆとりを生み出し、活動の質を向上させるというDX本来の目的を実現していきます。
DX・情報統括本部は、みなさまの日々の活動・業務に遅滞が生じないようにサービスを安定的に提供していきます。また、業務の効率化・高品質化にも積極的に取り組んでいきます。みなさまのご理解とご協力を賜りますようによろしくお願いします。
神戸大学DX・情報統括本部長
理事 中村 保
神戸大学は、「学理と実際の調和」を建学の理念とし、進取と自由の精神がみなぎる学府である。「真摯・自由・協同」の学風のもと、真理の探究を旨として学問の継承と発展に寄与し、人々の智と徳を高め、もって社会の基盤を築き、産業・経済を活発にするとともに、諸問題の解決に貢献してきました。この伝統を継承するとともに人文・人間科学系、社会科学系、自然科学系、生命・医学系諸分野における強みを社会に活かし、「知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点」として進化・発展し続けることを本学の長期ビジョンとしています。
この長期ビジョンを効率的且つ効果的に実現するためには、ICT(情報通信技術(Information and Communication Technology))の更なる活用が肝要であり、第4期の中期計画においては、学内においてデジタルトランスフォーメーション(以下「DX」という。)の推進体制を強化し、ハイブリッド型教育を取り入れることや、事務組織の業務改善・高度化をDXの活用等により戦略的に実施することが計画されています。
そのため、2021年4月から学長の下に置かれていた「DX推進本部」とこれまで学内共同管理・支援組織として設置されていた「情報基盤センター」を改組し、これまでの情報基盤センターが担っていた情報システム基盤等の整備及び運用管理に加えて、全学的なDX戦略の推進を担うため組織体制を強化するため、「DX・情報統括本部」を設立し「DX推進部門」と「情報基盤センター」の2部門を設置しました。
DX推進部門では、全学のICT・DX戦略の策定やその状況・要望の管理、教育、研究、業務等のDXに関する施策の構想・導入、定着に関する支援を行います。
情報基盤センターでは、教育研究用計算機システム(KAISER : Kobe Academic Information System for Education and Research)及びキャンパス情報ネットワークシステム(KHAN : Kobe University Hyper Academic Network)等の整備・運用管理や情報セキュリティに係る施策の実施等を所掌します。
神戸大学では、大学全体としての DX 活用の狙いや方向性、推進構想・計画の策定・立案・戦略的推進を担う組織として、DX・情報統括本部が設置されましたが、今後これまで着実に整備を進めてきた基盤システムをベースとしつつ、全体最適の視点から新たなデジタル技術の積極的な活用による既存システムの見直し等をも視野に入れ、DX・情報統括本部を核とする DX 推進の基本方針を定めました。