A03-7空間光伝搬通信における散乱・揺らぎ計測と制御



高山 佳久  東海大学 情報通信学部 教授


研究分担者
玉川 一郎  岐阜大学 流域圏科学研究センター 教授
小林 智尚  岐阜大学 工学部 教授

研究協力者
石井 昌憲 東京都立大学 システムデザイン学部 航空宇宙システム工学科 教授
竹中 秀樹 東京都立大学 システムデザイン学部 航空宇宙システム工学科 助教
山下 泰輝 情報通信研究機構
吉田 弘樹 岐阜大学 工学部 電気電子・情報工学科 教授
亀山 展和 岐阜大学 工学部 電気電子・情報工学科 助教
吉野 純  岐阜大学 工学部 社会基盤工学科 教授
 メートルからキロメートルスケールで存在する地表層空気の散乱および揺らぎの光学特性を理解し、光の空間伝搬を利用する情報通信技術において、光が伝搬経路から被る揺らぎの影響を抑制する研究を行います。まず気象学に基づく精密気象計測によって、空間を伝搬する光へ影響を与える空気の散乱・揺らぎの生成要因を明らかにします。次に、計測結果に基づいた超高解像度数値気象モデルの演算によって、光の伝搬経路を含む広範囲な領域について空気の光学特性を予測推定します。また、空気の散乱・揺らぎの影響を受け難い波面制御モデルを構築し、伝送する光の波面を予測制御します。通信光の伝送に、波面を制御した複数の光を同時照射するマルチビーム伝送方式を併用し、散乱や揺らぎを生じる領域の向こう側にいる通信相手を安定に照射します。これらの成果によって、地表層空気の散乱および揺らぎの理解と、光の空間伝搬を利用する情報通信技術に現れる間欠的な通信回線の瞬断や通信品質の劣化という問題の解決を図り、自然科学研究・情報通信科学に革新をもたらす大容量空間通信を実現する技術を獲得します。

キックオフシンポジウム録画

空間光伝搬通信における散乱・揺らぎ計測と制御