A01-2散乱・揺らぎ場における光の伝搬の可視化



粟辻 安浩 京都工芸繊維大学 電気電子工学系 教授


研究分担者
角江 崇  千葉大学 大学院工学研究院 電気電子工学コース 助教
研究協力者
井上 智好  京都工芸繊維大学 大学院工芸科学研究科 博士課程

アインシュタインの相対性理論では,光はこの世の中で最も速く,真空中を毎秒30万kmの速さで進む.そのために光が伝搬する様子は肉眼や通常の撮像方法では見ることができないだけでなく世界最高速級のカメラでも観察が極めて困難である.光の伝搬を観察できる技術では,種々の媒質中での光の伝搬特性を明らかにできるだけでなく,散乱媒質中や揺らぎ媒質中を光が伝搬する様子の可視としても有用である.本研究は,超高速動画像記録技術の極限を追求し,散乱媒質中や揺らぎ媒質中を伝搬する光を動画像として記録,観察・可視化できる技術を開拓する.散乱媒質中や揺らぎ媒質中を光が超高速で伝搬する様子を時々刻々とスローモーション観察することで,散乱媒質や揺らぎ媒質を通過する情報を獲得する.また、この技術を微小領域の散乱体中を伝搬する光の伝搬の様子を記録,観察・可視化へと深化させる.さらに,この技術を応用して,細胞中を伝搬する光の様子の動画像観察にも挑戦する.

キックオフシンポジウム録画

散乱・揺らぎ場における光の伝搬の可視化