学術変革領域研究(A)の公募研究の内容

※第一期募集は終了いたしました。公募研究一覧を御覧ください。

公募する内容、公募研究への期待等

領域略称名:散乱透視学
領域番号:20A207
設定期間:令和2(2020)年度~令和6(2024)年度
領域代表者:的場 修
所属機関:神戸大学先端融合研究環
散乱透視学の創成には、光学、数理科学、情報科学、生命科学、情報通信工学、天文学などの分野で共通の本質的命題である「マルチスケールの散乱・揺らぎ現象の統合的・包括的理解」が必要不可欠である。そのために、本研究領域を三つのサブ融合学術領域(研究項目)に分割し、研究項目内及び研究項目間連携により革新的学術領域を切り拓く。研究項目A01では3次元散乱・揺らぎ媒質を伝搬する光の可視化や計測、モデリングを研究する。研究項目A02では新規散乱理論・透視理論の構築や機械学習・深層学習によるデータ駆動型散乱イメージングを研究する。研究項目A03では現実世界の対象(動植物、微生物、地表層空気揺らぎ、大気揺らぎ)における散乱・揺らぎの計測とその性質の解明に加えて、透視の達成によって理論を実証する。
しかし、計画研究だけでは、複雑な散乱・揺らぎ現象の解明と克服のために研究すべき要素を尽くせない。そこで本研究領域の公募研究には、本研究領域の研究目的・目標を共有し、計画研究と共同で散乱・揺らぎ現象の解明と克服を行う研究、計画研究を補強、補完する研究を期待する。具体的には、以下のような研究が望ましい。
①光波の散乱・揺らぎに関する新しい理論の研究
②光波の散乱・揺らぎの新しい計測法・解析法・モデリングの研究
③散乱・揺らぎイメージングに関する画像・信号処理、機械学習・深層学習に関する研究
④散乱・揺らぎセンサ、補正デバイスなどに関する研究
⑤多様な生きた細胞・組織における散乱・揺らぎの計測と透視に関する研究
⑥地表層空気揺らぎの計測とそれに強い次世代情報通信に関する研究
⑦大気揺らぎの計測とそれを極限まで克服することによる新しい観測天文学の研究
上記の様な公募研究が領域に加わることで、光学・数理科学・情報科学分野では、より広範囲の散乱・揺らぎ現象を計測・克服する理論・方法論を構築できる。生命科学・情報通信工学・天文学分野では、散乱・揺らぎの計測による新しい自然現象の解明や、散乱・揺らぎを透視することで初めて達成できる新しい自然科学研究・高効率情報通信法の確立を推進できる。さらに本研究領域では、これらの公募研究を通じて、散乱・揺らぎが関わる幅広い学術領域に渡って俯瞰(ふかん)的な視野を持つ若手研究者の発掘・育成を期待している。

公募する研究項目、応募上限額、採択目安件数

研究項目応募上限額(単年度当たり) 採択目安件数
A01 物理基礎に基づく散乱透視学実験系:500万円
理論・計算系:200万円
8件
8件
A02 数理基礎に基づく散乱透視学
A03 実問題における散乱透視学


文部科学省・科学研究費助成事業-科研費-
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/main5_a5.htm

令和3(2021)年度科学研究費助成事業-科研費-(学術変革領域研究(A)(公募研究))の公募について
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1394559_00004.htm

令和3(2021)年度科学研究費助成事業-科研費-(学術変革領域研究(A)(公募研究))の公募要領・研究計画調書のダウンロード
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1394561_00002.htm

キックオフシンポジウム録画

公募研究について ※動画は第一期募集当時のものです。