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研究体制 - 次世代燃料・化成品原料

次世代燃料・化成品原料部門(協働機関 : (株)旭化成ケミカルズ、(株)日本触媒)

本拠点では、6つのリサーチエンジンを駆使して、多様な目的化合物についてバイオプロダクションを実現することを目指します。展開企業の役割は、リサーチエンジンや基盤企業の提供する技術を活用して、産・産・学連携で重要なバイオベース化学品群の生産を実用化することです。

本部門がターゲットとするのは、次世代バイオ燃料、化成品原料となるバルクケミカルです。現在、石油から生産されている、燃料、化成品をバイオマス由来の原料から生産することが可能となれば、巨大なインパクトおよび二酸化炭素削減効果を持ちます。本部門のターゲットとするバルクケミカルをバイオマスから安価に製造するには、前処理、微生物変換、精製プロセスを一体的に最適化した、一貫バイオプロセスが必要とされます。特にバイオ燃料を製造する場合は、エネルギー回収率を高めることが極めて重要となります。生産物濃度を上げるために、目的物質に対して耐性が高く、バイオマスから直接発酵可能な細胞工場の構築を目指します。また、前処理技術の省エネルギー化や、膜分離技術等を活用した省エネルギー型の分離プロセスの開発が重要となります。数々のターゲット化合物の中から、ほんの一部をご紹介します。

次世代燃料(イソブタノール)生産技術の開発

分岐鎖をもつイソブタノールは同じ炭素数の直鎖アルコールに比べてさらに高いオクタン価を示すため、n-ブタノール同様ガソリン代替燃料として注目が集まっています。現在までに、酵母を宿主として、「合成生物工学」アプローチによりg/Lオーダー近い生産に成功しています。今後は、引き続き最適な代謝デザインを施すことで、イソブタノールの生産性を劇的に向上させていきます。また、既存のバイオエタノール生産プロセスを基盤としてうまく利用しながら、「細胞工場」におけるセルラーゼ表層提示技術によってセルロース分解プロセスの効率化を行っていきます。

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