クロスネットは、誰もが科学や科学者を身近な存在として感じ、科学の成果や知識を楽しんでいただける新しいコミュニケーションの場です。
肉眼で見ることができないミクロ・ナノの世界や科学現象を映像化＝可視化＝したものを「サイエンス映像」と呼んでいます。神戸市中央区に拠点を置くズームスは、サイエンス映像を中心に制作してきた草分け的存在です。
ズームス代表の保田充彦さんはかつて大手メーカーで民間用ジェットエンジン開発に携わる技術者でした。２００６（平成18）年にズームスを設立。以来、「サイエンス」と「エンジニアリング」の豊富な知識と経験に「アート」――映像制作の技術を融合させ、最先端の科学を魅力的に伝える映像番組を手掛けてきました。ズームスでは、２００９年度からは「サイエンス・ニュース・ネットワーク（ＳＮＮ）」という、映像による科学ニュースの制作、インターネットでの配信も行っています。
サイエンス映像は、医療や研究現場はもちろん、企業のプレゼンテーション、学校の授業などにも広く活用されています。今後さらに市場の成長が見込まれ、兵庫県も新しい産業として支援するための体制づくりを始めています。
可視化＝ビジュアリゼーションは、科学も含めた、社会一般の様々なデータを把握する方法としても期待が高まっています。ズームスでは、新しいビジュアリゼーション・コンテンツの開発にも取り組んでいます。
