HSCN - ひょうごサイエンス・クロスオーバーネット

クロスネットは、誰もが科学や科学者を身近な存在として感じ、科学の成果や知識を楽しんでいただける新しいコミュニケーションの場です。

兵庫県

クロスネットによる参画機関の紹介

 

兵庫県

兵庫県は科学技術という側面で、大変豊富な資源を2つ持っています。

1つは豊かな自然環境です。兵庫県は瀬戸内海と日本海に面しており、多様な気候風土が特徴で、コウノトリの野生への復帰、オオサンショウウオの保護など、自然の保全や再生の取り組みも進められてきました。六甲山も、一度は失われた森林が、明治時代後半、人々の努力で再生したという歴史があります。

2010年10月、名古屋市で生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)が開かれますが、兵庫県は生物多様性の問題にいち早く着目し、2009年に「生物多様性ひょうご戦略」をまとめています。

もう1つは先端科学技術の集積です。ポートアイランドの先端医療センター、播磨科学公園都市の大型放射光施設Spring8、三木市の三次元震動破壊実験装置Eディフェンスーー。ポートアイランドでは次世代スーパーコンピュータ施設の建設が進んでいます。

これら世界の科学技術をリードする最先端の研究機関を始め、県内に立地する公的研究機関、企業の研究機関、大学は400以上あります。兵庫県は「リサーチHUB(ハブ)兵庫」として内外にアピールしています。

1985年にまとめた県の総合計画の中では「創造的科学技術立県」が県政の重要課題とし位置づけられました。科学技術振興政策を重点的に推進する中で質・量ともに世界に誇りうる研究基盤が形成されたのです。

この恵まれた環境をいかに活用し、科学技術に対する市民の理解や関心を深めていくかも重要です。「サイエンスカフェひょうご」など、関係機関とともにさまざまな普及・啓発活動にも取り組んでいます。

兵庫県は科学技術政策の一つのありかたとして「地域におけるサイエンスコミュニティの醸成」をうたっています。科学技術が文化の一つとして根付く地域社会を目指そうというものです。兵庫県は阪神・淡路大震災の経験を通じ、市民活動やボランティアが活発な土地柄。サイエンスコミュニティの醸成においても、「市民力」に期待がかかります。

 

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